偏平足ランナーが台湾サンダルで走ってみた!足底筋膜炎でも走れる?

「偏平足ランナーが台湾サンダルで走ってみた」記事のアイキャッチ画像 比較・レビュー

台湾サンダルを買ったきっかけ

わたしは偏平足で、過去に足底筋膜炎を経験しています。

そんなわたしが普段のランニングで愛用しているのは、ASICS ゲルカヤノ 4Eワイド+ザムストインソールという、サポート重視のがっちり装備です。

「足を守ること」を最優先にシューズを選んできたわたしが、なぜサンダルに手を出したのか?

一番の理由は、夏のランニングの暑さです。ゲルカヤノはサポート力は抜群なのですが、真夏に履くと足が蒸れてとにかく暑い。何とかして少しでも涼しく走りたいと思っていたところ、サンダルやワラーチで走っているランナーを見かけて、「めちゃくちゃ涼しそう……!」と心を動かされたのがきっかけでした。

調べていくうちに、台湾サンダルでフルマラソンを走るランナーがいること、しかもサブ3で完走する人までいることを知り、ますます興味が湧きました。正直、最初は「偏平足で足底筋膜炎持ちの自分には無理でしょ」と思っていましたが、「足指を使った自然な走りができる」「足裏の筋肉が鍛えられる」という声も多く、足トラブルを抱える自分だからこそ試してみる価値があるのでは?と思い始めたのです。

価格がランニングシューズと比べてかなり手頃(かかとありタイプで税込4,480円)というのも、気軽に試せる後押しになりました。


台湾サンダルってなに?基本情報をまとめました

台湾サンダルは、台湾のメーカー「母子鱷魚(ムゥズゥアァユゥ)」が製造しているEVA素材のサンダルです。日本では正規販売店「小部本舗(こべほんぽ)」のオンラインショップ(STORES)で購入できます。Amazon・楽天市場では販売されていないので、購入する際はご注意ください。

主な特徴をまとめると、こんな感じです。

素材:EVA一体成形(軽量で丈夫、水洗いOK)

タイプ:「かかとあり」と「かかとなし」の2種類

重さ:超軽量(25.5cmで片足約168g)

価格:かかとありで税込4,480円

カラー:黒・白・青緑・濃緑など複数展開

特徴:適度なクッション性、ソール裏の滑り止め加工、通気性抜群

ランニングシューズが2万円前後することを考えると、コスパの良さは際立っています。

タイプは「かかとあり」と「かかとなし」がありますが、わたしは走ることがメインの目的だったので、ホールド感のある「かかとあり」タイプを選びました。

開封レビュー!届いた中身を見てみよう

注文から数日で届きました。

段ボールを開けると、サンダルがそのまま入っています。

取り出してまず感じたのは、とにかく軽い!ということ。試しに右手にゲルカヤノ、左手に台湾サンダルを持ってみたら、もう笑ってしまうくらい違います。台湾サンダルのほうは、持っていることを忘れそうなくらいの軽さです。


公式サイトによると、25.5cmで片足約168gとのこと。一般的なランニングシューズが片足250〜300g前後であることを考えると、その軽さが際立ちます。スマホ1台分くらいの重さしかないと思うと、ちょっと信じられない感覚です。

各部をじっくり見てみる

ソールの裏面には、ブツブツとした滑り止めの突起がびっしり。雨の日でも滑りにくい設計になっています。

横から見ると、クッションの厚みがわかります。EVA素材なので、指で押すと適度に沈み込む感触です。

鼻緒の部分は、しっかりした作り。ここが足になじむまで少し時間がかかるという口コミが多いので、最初は慣らしが必要そうです。

同梱されていた注意書きが親切だった

サンダルと一緒に、小部本舗さんからの注意書きが1枚入っていました。

この注意書きの内容がかなり親切で、初めて台湾サンダルを使う人にとって大事なポイントがまとまっていました。要約するとこんな感じです。

サイズ感:かかとから5mmくらいはみ出るのが適正サイズ

慣らし方:最初は歩きから始める。五本指ソックスを履いて、徐々に慣らしていく

鼻緒のケア:鼻緒部分にドライヤーを当てると柔らかくなる。肌が弱い方はボディークリームや皮膚保護クリームの使用がおすすめ

保管:高温の場所に置かないこと。直射日光やサンダルが変形するほどの高温に注意

走る距離の目安:まず5kmを5回くらい走って様子を見る。慣れれば10km以上も可能

走り方のコツ:足の裏全体で着地するミッドフット着地を意識。リカバリーを兼ねた走り方で、自己ベストも狙える

対応レース:フルマラソンやウルトラマラソンにも使用可能

特に「まず5kmを5回」という距離の目安は、これから走り始めるわたしにとってありがたい指針でした。(結果的にこの目安がかなり的確だったことは、後述の実走レビューで書いています。)

サイズ選びは要注意!わたしの場合の選び方

台湾サンダルのレビューを見ると、サイズ選びに関するコメントがとにかく多いです。「普段のランニングシューズと同じサイズを買ったら大きかった」という声がかなり目立ちます。

公式サイトでは、ランニングシューズのサイズではなく足の実寸で選ぶように案内されています。測り方は、紙の上に足を置いて、つま先とかかとの位置に印をつけ、その直線距離を測るというシンプルなもの。

わたしは購入前に、小部本舗さんに計測値を送ってサイズを相談しました。計測は6kmのランニング後、足がむくんだ状態の23時に行いました。ランニング後に計測したのは、走って足がむくんだ状態が実際の使用条件に近いと考えたからです。

計測結果はこんな感じでした。

右足 左足
つま先〜かかと 25.8cm 25.9cm
指の間〜かかと 21.0cm 21.2cm

普段はASICS ゲルカヤノ32 エクストラワイド(4E)の26.5cmを履いていて、つま先には0.5〜1.0cmほどの余裕があります。この情報も添えて、サイズ39と40のどちらがいいか相談しました。

「万が一サイズが合わなければ適切なサイズに変更して送ってほしい」とお願いしたところ、小部本舗さんから「計測値を見る限りでは40で良いかと思います」との返信があり、サイズ40がそのまま届きました。迷っていた39と40のうち、プロの判断で40。相談して正解でした。

裸足で足を乗せてみると、大きすぎず小さすぎず、本当にちょうどいいサイズ感でした。親指と人差し指の付け根から鼻緒までは約5mmほど。歩いてみると、かかと部分がサンダルの縁にちょうど引っかかって「脱げそうで脱げない」絶妙なフィット感に収まっていました。

偏平足で幅広の足をしているわたしですが、横幅も大きすぎず小さすぎず、窮屈さは感じませんでした。ゲルカヤノ32で4Eワイドを選ばないといけないような幅広足でも、台湾サンダルのサイズ40なら横幅の心配はなさそうです。

💡 サイズ選びのポイント(わたしの場合)

・ランニングシューズのサイズではなく、必ず足の実寸で選ぶ

・同梱の注意書きによると、かかとから5mmくらいはみ出るのが適正サイズ

・ランニング後など足がむくんだ状態で計測すると、実際の使用条件に近い

・迷ったら小部本舗さんに計測値を送って相談するのがおすすめ

・偏平足・幅広足の方は、横幅の感覚も確認しておくと安心


ゲルカヤノ+ザムストインソールと並べて比較してみた

普段のランニングの相棒であるゲルカヤノ 4Eワイドと並べてみました。

厚みの違いは一目瞭然。ゲルカヤノの分厚いソールと台湾サンダルのシンプルなEVAソールでは、まるで別世界です。

それぞれの違いをまとめておきます。

台湾サンダル ゲルカヤノ 4Eワイド
重さの体感 スマホ1台分くらい
(公式:25.5cmで片足約168g)
ずっしり重い
(一般的に片足300g前後)
ソールの厚み 薄め(写真で比較) 分厚い(写真で比較)
アーチサポート なし あり+ザムストインソール
価格 税込4,480円 定価22,000円
(ネットでは16,000円程度)

両手にひとつずつ持ってみると、重さの差は数字を見るまでもなく体感できます。台湾サンダルが軽すぎて、ゲルカヤノのほうに体が傾きそうになるくらいでした。

さらに面白いのが、ザムストインソールとの比較です。

ザムストインソールにはしっかりとしたアーチサポートがありますが、台湾サンダルはソールが完全にフラット。偏平足のわたしにとっては「アーチサポートなしで本当に大丈夫なのか?」という不安と、「逆に足裏の筋肉を使えるようになるかも?」という期待が入り混じる感覚です。


実際に走ってみた!ファーストインプレッション

1回目:歩き1km+ランニング4km ─ 五本指ソックス着用

初めての台湾サンダルラン。同梱の注意書きに「最初は歩きから」「五本指ソックスを履いて」とあったので、その通りにまずは歩きからスタートしました。

足を入れた瞬間に感じたのは、鼻緒が指と指の間にしっかり引っかかる感覚です。「痛い」まではいかないけれど、「これ、距離が長くなったら痛くなりそうだな」という予感がありました。ただ、そのぶんフィット感はしっかりしていて、走っていて脱げそうな不安はまったくありませんでした。

走り出してまず思ったのは「軽い!」。ゲルカヤノで走るときとは足の感覚がまるで違います。歩幅を小さく、ピッチを意識して走ってみました。

1〜3kmまではまったく問題なし。足裏の蒸れもゲルカヤノと比べるとかなり少なく、夏場のランニングには嬉しいポイントです。

ところが4kmを過ぎたあたりから、左足の足裏に疲労感が出てきました。場所は母指球のあたりです。痛みというほどではないのですが、「あ、いつもと違う筋肉を使ってるな」という実感がありました。ちなみに、偏平足で一番心配していた土踏まずについては、まったく問題ありませんでした。

もうひとつ気になったのが、走っている途中でサンダルのつま先が地面に引っかかることがあったこと。サンダル自体のつま先は反り上がっているのですが、走っている最中に足先が下がったタイミングで先端が地面に当たってしまうことが何度かありました。ゲルカヤノでは経験したことのない感覚なので、サンダル特有の注意点だと思います。

ランニング後に足をチェックしてみましたが、鼻緒が当たる部分の皮がむけたり赤くなったりすることはありませんでした。初回としては上々の結果です。


翌日の足の状態ですが、足裏の疲労感や筋肉痛はなく、まったくの通常どおりでした。

2回目:ランニング ─ 鼻緒の痛みで中止

数日後に2回目のランへ。今回はどこまで走れるか試してみようという気持ちで走り出しました。

しかし、5kmあたりで足の親指と人差し指の付け根部分、ちょうど鼻緒が引っかかる箇所に締め付けによる痛みが出てきました。初回で感じた「痛くなりそう」という予感が、2回目で現実になった形です。注意書きに「まず5kmを5回くらい走って様子を見て」とあったのは、まさにこういうことだったのだと実感しました。

無理をしても仕方がないので、ここでランニングを中止しました。帰宅後に患部を確認しましたが、スレによる皮むけや赤みはなく、鼻緒の締め付けによる圧迫痛という感じでした。

3回目:裸足で歩き1.5km ─ 思わぬ落とし穴

3回目は趣向を変えて、裸足で歩いてみることにしました。距離は1.5kmほどです。

鼻緒部分については、裸足でもスレや痛みはなし。五本指ソックスのときに感じた締め付け感も、裸足のほうが指がスムーズに動くぶん和らいでいる印象でした。

ところが、思わぬところにダメージが。アキレス腱の部分がサンダルの縁とこすれて、皮が破れてしまいました。「かかとあり」タイプを選んだことでホールド感は得られていたのですが、裸足だとかかと周りの摩擦を直接受けてしまうようです。

五本指ソックスを履いていればかかとは保護されるので、台湾サンダルの「かかとあり」タイプを裸足で履く場合はこの点に注意が必要です。注意書きにも「肌が弱い方はボディークリームや皮膚保護クリームの使用を」とありましたが、裸足で履くなら肌の強さに関係なくクリームを塗っておいたほうが安心だと感じました。

偏平足・足底筋膜炎持ちとして正直に感じたこと

3回履いてみて、偏平足・足底筋膜炎経験者として率直に感じたことをまとめます。

まず、一番心配していた土踏まず(アーチ)の痛みですが、3回とも問題ありませんでした。ザムストインソールのアーチサポートなしで走ることに不安がありましたが、わたしの場合は4〜5km程度の距離であれば土踏まずへの負担は感じませんでした。

一方で、母指球あたりの疲労感は初回から出ました。ゲルカヤノの厚いソールとクッションに守られていた足裏が、薄いEVAソール越しに地面の衝撃を直接受けるので、いつもとは違う筋肉が使われている実感がありました。ただ、翌日に残るような痛みや筋肉痛にはなっていません。

足底筋膜炎の再発については、3回の使用では兆候はありませんでした。ただし距離が最長5kmと短いので、長い距離を走った場合にどうなるかは現時点ではわかりません。今後距離を延ばしていく中で変化があれば追記していきます。

※この記事はわたし個人の体験をもとに書いています。足のトラブルには個人差がありますので、痛みや違和感がある場合は無理をせず、専門医に相談してください。


良かった点・気になった点まとめ

良かった点

とにかく軽い。ゲルカヤノと比べると別次元の軽さで、足を持ち上げる負担が明らかに小さいです。

足裏の蒸れが少ない。夏場のランニングでは大きなメリット。ゲルカヤノだと走り終わったあとソックスがびしょびしょになりますが、台湾サンダルは通気性が段違いでした。

フィット感がしっかりしている。「サンダルで走って脱げないの?」と思う方も多いと思いますが、鼻緒のホールドがしっかりしていて走行中に脱げそうな不安はまったくありませんでした。

土踏まずへの負担が意外と少なかった。偏平足の自分が一番心配していたポイントでしたが、5km程度では問題なし。これは嬉しい誤算でした。

翌日に残るダメージがなかった。走った翌日に筋肉痛や痛みが残ることはなく、日常生活に支障なし。短い距離であれば足への負担は許容範囲でした。

気になった点

鼻緒の締め付けで5kmが限界だった。2回目のランで、親指と人差し指の付け根に圧迫痛が出てランニングを中止しました。慣らしていけば改善するのか、今後検証していきます。

つま先が地面に引っかかることがある。走っている最中に足先が下がったタイミングで、サンダルの先端が地面に当たることが何度かありました。転倒のリスクにもつながるので、フォームを意識する必要があります。

裸足だとアキレス腱周りが擦れる。「かかとあり」タイプを裸足で履いたところ、アキレス腱部分の皮が破れてしまいました。五本指ソックスを履けば防げますが、裸足派の方は要注意です。

母指球あたりに疲労感が出る。ゲルカヤノのクッションに慣れた足には、薄いEVAソールの衝撃がダイレクトに伝わります。短い距離なら問題ありませんが、長距離では不安が残ります。

こんなランナー・こんな場面で使えそう

3回使ってみて、現時点でのわたしなりの使い分けイメージはこんな感じです。

リカバリージョグ(3〜5km)には向いていると思います。軽くてペースを抑えて走りやすいので、ポイント練習の翌日にゆっくり走るのにちょうどいい感じです。

夏場の短距離イージーランにも良さそうです。蒸れの少なさは真夏のランニングでは本当にありがたいです。

一方で、ポイント練習やロング走には現時点では使えないと感じています。鼻緒の痛みが5kmで出てくるので、それ以上の距離を走るメイン練習では引き続きゲルカヤノの出番です。

フォーム改善のトレーニングとしても面白いかもしれません。歩幅を小さくピッチを意識して走ることになるので、ゲルカヤノでは甘えてしまうフォームの見直しに役立つ可能性がありそうです。

今後、鼻緒に慣れて走れる距離が伸びてくれば、また評価が変わるかもしれません。使い込みながらこのパートも更新していきます。

まとめ:足トラブル持ちランナーの台湾サンダル挑戦記

偏平足で足底筋膜炎を経験し、ゲルカヤノ 4Eワイド+ザムストインソールという「守りの装備」で走ってきたわたしが、真逆ともいえる台湾サンダルに手を出してみました。

3回使ってみた正直な感想は、「思ったより走れるけど、まだ課題もある」というところです。

心配していた土踏まずへの負担は意外と少なく、足底筋膜炎の再発兆候もありませんでした。軽さや通気性はゲルカヤノにはない大きな魅力です。一方で、鼻緒の痛みで5kmが現時点での限界であること、裸足着用ではアキレス腱周りが擦れてしまったことなど、気をつけるポイントも見えてきました。

今のところの結論は、メイン練習はゲルカヤノ、リカバリージョグや夏場の短距離ランに台湾サンダルという使い分けがわたしには合いそうだということです。

今後も走りながらこの記事を更新していく予定です。鼻緒に慣れて距離が伸びるのか、それとも自分の足には合わないという結論になるのか。偏平足や足底筋膜炎で悩みながらも、台湾サンダルが気になっている方の参考になればうれしいです。

ただし、わたしの場合はこうだったというだけで、足のトラブルは本当に人それぞれです。試してみる際は、まず短い距離からゆっくり始めて、痛みや違和感があったら無理しないでくださいね。



偏平足ランナーはなぜ足底筋膜炎になりやすいのか|インソール・テーピングの体験談
中学生のころから偏平足だった筆者が、ランニングで足底筋膜炎を発症。偏平足と足底筋膜炎の関係、テーピングからザムストのインソールに切り替えた経緯と効果の実感をまとめました。

偏平足ランナーのシューズ選び|ゲルカヤノ4Eにたどり着くまでの体験談
安いシューズを限界まで履きつぶした偏平足ランナーが、GT-2000→ゲルフェザーグライド→ゲルカヤノ4Eとたどり着くまでの体験談。ワイズ(幅)とサイズの選び方、インソールとの組み合わせをまとめました。足底筋膜炎の改善に一番効いたのはシューズでした。

タイトルとURLをコピーしました