※この記事は北九州マラソンへの挑戦に絞った記録です。私はこれまでフルマラソンを通算9本完走しており、間にさが桜マラソン・東京マラソン・水戸黄門漫遊マラソンも走っていますが、この記事ではカウントしていません。北九州マラソン挑戦の連続した記録として読んでいただければ幸いです。
2回の結果サマリー
| グロスタイム | 平均ペース | 前半(〜21km) | 後半(22km〜) | 前後半差 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 3回目(参考) | 3:53:23 | 5:31/km | 5:23/km | 5:33/km | +10秒 |
| 北九州マラソン4度目 | 4:01:46 | 5:42/km | 5:25/km | 5:49/km | +24秒 |
| 北九州マラソン5度目 | 4:18:38 | 6:03/km | 5:29/km | 6:27/km | +58秒 |
3回目(サブ4達成)と比べると、4度目・5度目ともに前半のペースは似ています。差が出るのは後半です。特に5度目は前後半で58秒/kmもの差が生まれており、後半で大きく崩れたことがわかります。
タイム変遷 ― 北九州マラソン5回の挑戦
グロスタイムの比較 サブ4達成 未達成
練習データの比較:距離は増えたが、ロング走は減っていた
レース前26週間(約6ヶ月)のRunKeeperデータを集計しました。
| 月平均距離 (26週) |
月平均距離 (13週) |
20km以上 ロング走 |
15km以上 ロング走 |
走行回数 (26週) |
|
|---|---|---|---|---|---|
| 3回目 サブ4達成 | 160.7km | 147.4km | 19回 | 28回 | 78回 |
| 4度目 | 158.0km | 176.2km | 11回 | 15回 | 81回 |
| 5度目 | 200.9km | 216.0km | 10回 | 19回 | 111回 |
月間走行距離の推移(レース前6ヶ月)
各レースの準備期間(8月〜レース月) 3回目(達成) 4度目(未達成) 5度目(未達成)
20km以上ロング走の回数(レース前26週間)
3回目(達成) 4度目・5度目(未達成)
3回目はレース前26週で20km以上のロング走が19回。4度目は11回、5度目は10回とほぼ半減しています。月間走行距離(5度目は月平均200.9km)は増えているにもかかわらず、1本あたりの距離が短い練習が増えていたことがわかります。
月別の走行距離と20kmロング走の回数
| 月 | 3回目 km / 20km↑ |
4度目 km / 20km↑ |
5度目 km / 20km↑ |
|---|---|---|---|
| レース6ヶ月前 | 73 / 1回 | 23 / 0回 | 80 / 0回 |
| レース5ヶ月前 | 172 / 3回 | 117 / 0回 | 211 / 1回 |
| レース4ヶ月前 | 167 / 4回 | 154 / 1回 | 177 / 2回 |
| レース3ヶ月前 | 189 / 4回 | 214 / 3回 | 245 / 2回 |
| レース2ヶ月前 | 147 / 3回 | 183 / 3回 | 189 / 2回 |
| レース1ヶ月前 | 153 / 3回 | 180 / 2回 | 222 / 2回 |
3回目は毎月コンスタントに20km以上のロング走を入れていました。一方、4度目・5度目はどちらも月間走行距離は多いものの、ロング走は月1〜3回にとどまっています。
4度目は「3回目より距離耐性をつけてサブ4に余裕を持ちたい」、5度目は「4度目の結果を受けてさらに距離を増やした」という意図でした。しかし結果として、距離を増やした分が短い距離の走行回数に分散し、30km以降に耐える力に直結するロング走が減っていた可能性があります。
北九州マラソン4度目のレースレポート(2025年2月16日)
当日のコンディション
| 内容 | |
|---|---|
| 天候 | 曇り、昼過ぎから晴れ |
| 気温 | スタート時 7℃ → 14時 12℃ |
| 風 | 5m/s前後 |
| コンディション評価 | かなり良い(マラソン日和) |
気温・風ともにマラソンに適したコンディションでした。晴れすぎず寒すぎず、走るには申し分ない天気だったと感じていました。
レースの狙いと展開
4度目のテーマは「余裕を持ったサブ4」でした。3回目のサブ4達成時は足への疲労感が強かったため、今度は距離耐性をつけ、エイドも楽しみながらゴールすることを目標にしていました。3回目より練習量を増やしていたことで、不安はまったくありませんでした。「38kmのエイドにある小倉牛の丸焼きを食べながらでもサブ4できるだろう」と思えるくらい、余裕を持ってスタートラインに立っていました。
レース序盤は抑え気味に入り、3km以降からサブ4ペース(5分41秒/km)を上回る5分25秒/kmで前半を通過。脚の動きは良く、「今日はいける」という感覚がありました。
30kmまではペースを維持できていましたが、30km以降から少しずつ呼吸が苦しくなり、脚は重いながらも動かせる状態でペースが落ち始めます。
36km地点でトイレに立ち寄ることにしました。幸い待ち時間はゼロ。体を少し軽くすることでさらに楽に走れると思い、焦りよりもむしろ「これでもっと余裕が出る」という気持ちで立ち寄りました。ただ、なかなかスムーズにいかず、体感で1分ほどのロスになりました。
トイレのロスを除いても、30km以降でペースが落ちていたことは事実です。「呼吸が苦しくてペースを維持するのが難しい」という感覚は30kmを過ぎたあたりから出ていました。
当日の記憶とゴール後の気持ち
ゴールしたのは4時間01分46秒。不思議と悔しさはありませんでした。練習量を増やした成果か、足がだんだんと重くなってくる距離が延びていたし、後半に足は疲労で重くなってきたにもかかわらず、意外と動いてくれました。「なぜペースが上げられなかったんだろう」という不思議さはありましたが、「もっとやれたのに」という悔しさとは少し違う感覚でした。
ただ、トイレがなければサブ4に届いていたかもしれない、という気持ちは正直ありました。
1kmごとのペース(4度目)
| km | ペース | km | ペース | km | ペース |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 6’29” | 16 | 5’18” | 31 | 5’52” |
| 2 | 5’58” | 17 | 5’20” | 32 | 5’46” |
| 3 | 5’29” | 18 | 5’18” | 33 | 5’40” |
| 4 | 5’27” | 19 | 5’30” | 34 | 5’55” |
| 5 | 5’26” | 20 | 5’19” | 35 | 5’49” |
| 6 | 5’23” | 21 | 5’28” | 36 | 7’25″🚻 |
| 7 | 5’07” | 22 | 5’19” | 37 | 5’47” |
| 8 | 5’13” | 23 | 5’16” | 38 | 6’23” |
| 9 | 5’12” | 24 | 5’30” | 39 | 6’09” |
| 10 | 5’14” | 25 | 5’23” | 40 | 6’22” |
| 11 | 5’23” | 26 | 5’35” | 41 | 6’15” |
| 12 | 5’10” | 27 | 5’28” | 42 | 5’54” |
| 13 | 5’24” | 28 | 5’30” | 43 | 5’38” |
| 14 | 5’19” | 29 | 5’28” | ||
| 15 | 5’19” | 30 | 5’35” | ||
🟢 5’41″以内(サブ4ペース) 🟠 5’42″〜6’59″ 🔴 7’00″以上 🚻 トイレ立寄り
1kmごとのペース推移(4度目)
| 前半(1〜21km)平均 | 5分25秒/km |
| 後半(22〜42km)平均 | 5分49秒/km |
| 前後半差 | +24秒/km |
| 30〜35km平均 | 5分50秒/km |
| 36km(トイレ含む) | 7分25秒 |
練習内容の詳細(4度目・レース前26週間)
月間走行距離は3回目とほぼ同水準でしたが、ペース帯の構成が大きく変わっていました。
| ペース帯 | 回数 | 割合 | 走行時間 |
|---|---|---|---|
| 4分30秒未満(高強度) | 0回 | 0% | — |
| 4分30秒〜5分00秒(やや速め) | 1回 | 1% | 1時間43分 |
| 5分00秒〜5分30秒(サブ4前後) | 10回 | 12% | 10時間25分 |
| 5分30秒〜6分00秒(中程度) | 38回 | 47% | 36時間06分 |
| 6分00秒〜7分00秒(ゆっくり) | 30回 | 37% | 39時間26分 |
| 7分00秒以上(非常にゆっくり) | 2回 | 2% | 6時間03分 |
| 合計 | 81回 | — | 93時間45分 |
3回目と比べて最も目立つ変化は、サブ4前後のペース(5分00秒〜5分30秒)での練習が18回→10回に減り、代わりに中程度のペース(5分30秒〜6分00秒)が24回→38回に大幅増加していた点です。距離耐性をつけることを意識した結果、全体的にペースが落ち着いた練習が中心になっていました。
ロング走の内訳(4度目・レース前26週間)
| 月 | 回数 | 距離・ペース |
|---|---|---|
| 2024年10月 | 1回 | 22.1km(6’16″) |
| 2024年11月 | 4回 | 20.1km(7’14″)、20.1km(6’19″)、21.3km(5’49″)、22.2km(6’06″) |
| 2024年12月 | 3回 | 20.7km(6’04″)、21.4km(6’20″)、24.0km(6’03″) |
| 2025年1月 | 2回 | 21.2km(4’53″)、30.6km(7’07″) |
| 2025年2月 | 1回 | 22.2km(5’24″) |
| 合計 | 11回 | 最長 30.6km |
月に2〜4回コンスタントにロング走を積んでいた3回目と比べると、10月は1回のみ、1月は2回にとどまっています。11月に4回まとめて実施していますが、全体的にばらつきがありました。また1月の30.6kmはペースが7分07秒と非常にゆっくりで、実質的な追い込みとはなっていませんでした。
北九州マラソン5度目のレースレポート(2026年2月15日)
当日のコンディション
| 内容 | |
|---|---|
| 天候 | 曇りのち晴れ |
| 気温 | スタート時 11℃ → 14時 17℃ |
| 風 | 1〜2m/s(海沿いでもほぼ無風) |
| コンディション評価 | まあまあ良い(ただし後半に暑さを感じた) |
風はほぼなく、海沿いの区間も寒くありませんでした。ただ、気温が4度目より高く、10km地点あたりから晴れてきたことで後半に暑さを感じることになります。
レースの狙いと展開
5度目は、4度目のリベンジという気持ちで臨みました。さらに練習距離を増やしており、「今度こそいける」という自信がありました。前日の受付では、ランニング系インフルエンサーの方々と写真を撮っていただき、当日もランニング系YouTuberの方やその視聴者の方とお話できてテンションが上がっていました。
スタート前、ゲストの増田明美さんがこんな言葉を口にしていました。「今日は絶好のマラソン日和。今日ベストが出なかったら、もう二度と出ないよ」。笑いを誘うような口調でしたが、確かに気温・風ともに申し分ない条件でした。
前半のペースは5分29秒/kmとほぼ4度目と同じ展開。30kmまでは脚は重いながらも動かせる状態で、ペースを保てていました。ただ10km過ぎから晴れ始め、じわじわと暑さを感じ始めます。レースペースに余裕がないなと感じ始めたのもこのあたりで、「もしかしたらだめかもしれない」という感覚が少し頭をよぎりました。
暑さで気持ちが悪くなり、吐きそうな感覚もあり、30km地点でついに歩いてしまいました。「暑さだからしょうがない」という気持ちで、自分を責めるよりも状況を受け入れる感じでした。31〜36kmの6kmはほぼ崩壊状態で、ペースは7〜8分台まで落ち込みました。
37km以降は持ち直して5〜6分台に戻しましたが、31〜36kmで失ったタイムを取り戻すことはできませんでした。それだけに、増田明美さんの「絶好のマラソン日和」という言葉が、ゴール後にじわじわと響きました。
当日の記憶とゴール後の気持ち
4時間18分38秒でゴール。4度目よりも練習量を増やしたのに、タイムは17分近く落ちていました。「なぜサブ4できないんだ」という悔しさは正直ありました。
ただ、足の距離耐性はできてきている感覚はありました。問題は距離ではなく、レースペースに対する余裕度なのかもしれない。そう思い、サブ4を達成した3回目の練習を振り返ってみようと考えました。それがこの記事でのデータ分析につながっています。
1kmごとのペース(5度目)
| km | ペース | km | ペース | km | ペース |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 6’01” | 16 | 5’36” | 31 | 7’19” |
| 2 | 5’43” | 17 | 5’23” | 32 | 7’32” |
| 3 | 5’42” | 18 | 5’04” | 33 | 7’30” |
| 4 | 5’32” | 19 | 5’39” | 34 | 8’46” |
| 5 | 5’33” | 20 | 5’33” | 35 | 7’37” |
| 6 | 5’30” | 21 | 5’28” | 36 | 8’04” |
| 7 | 5’08” | 22 | 5’24” | 37 | 5’43” |
| 8 | 5’23” | 23 | 5’29” | 38 | 6’03” |
| 9 | 5’38” | 24 | 5’51” | 39 | 6’35” |
| 10 | 5’30” | 25 | 5’28” | 40 | 6’40” |
| 11 | 5’41” | 26 | 5’37” | 41 | 6’13” |
| 12 | 5’12” | 27 | 5’26” | 42 | 7’16” |
| 13 | 5’23” | 28 | 5’25” | 43 | 6’09” |
| 14 | 5’14” | 29 | 5’39” | ||
| 15 | 5’17” | 30 | 5’52” | ||
🟢 5’41″以内(サブ4ペース) 🟠 5’42″〜6’59″ 🔴 7’00″以上
1kmごとのペース推移(5度目)
| 前半(1〜21km)平均 | 5分29秒/km |
| 後半(22〜42km)平均 | 6分27秒/km |
| 前後半差 | +58秒/km |
| 31〜36km平均 | 7分31秒/km(最大失速区間) |
| 7分超のkm | 7か所(31・32・33・34・35・36・42km) |
練習内容の詳細(5度目・レース前26週間)
月間走行距離は200.9km(月平均)と過去最多でしたが、ペース帯の構成を確認すると課題が見えてきます。
| ペース帯 | 回数 | 割合 | 走行時間 |
|---|---|---|---|
| 4分30秒未満(高強度) | 0回 | 0% | — |
| 4分30秒〜5分00秒(やや速め) | 4回 | 4% | 4時間25分 |
| 5分00秒〜5分30秒(サブ4前後) | 25回 | 23% | 24時間04分 |
| 5分30秒〜6分00秒(中程度) | 45回 | 41% | 43時間59分 |
| 6分00秒〜7分00秒(ゆっくり) | 26回 | 23% | 32時間28分 |
| 7分00秒以上(非常にゆっくり) | 11回 | 10% | 15時間09分 |
| 合計 | 111回 | — | 120時間07分 |
走行回数は3回目(77回)・4度目(81回)を大きく上回る111回。総走行時間も120時間と最多です。サブ4前後のペース帯(5分00秒〜5分30秒)での練習は25回・24時間04分と3回目(18回・17時間28分)より多くなっています。一方で7分以上のゆっくりペースが11回(15時間09分)と突出しており、ロング走を距離だけ優先してゆっくり走る機会が増えていたことがわかります。
ロング走の内訳(5度目・レース前26週間)
| 月 | 回数 | 距離・ペース |
|---|---|---|
| 2025年9月 | 1回 | 20.2km(5’45″) |
| 2025年10月 | 2回 | 21.2km(5’47″)、42.8km(6’56″)※別大会 |
| 2025年11月 | 3回 | 19.9km(5’23″)、22.4km(5’43″)、24.4km(7’21″) |
| 2025年12月 | 2回 | 22.1km(6’04″)、32.1km(6’42″) |
| 2026年1月 | 2回 | 20.1km(4’53″)、21.2km(4’53″) |
| 2026年2月 | 1回 | 22.7km(5’22″) |
| 合計 | 11回 | 最長 32.1km(42.8kmは別大会) |
10月の42.8kmは別の大会でのフルマラソンです。北九州マラソンに向けたロング走としては実質10回で、4度目(11回)と同水準にとどまっています。12月の32.1kmはペースが6分42秒と余裕のある設定で、距離は積めていましたがレースペースに近い刺激は少なかったといえます。
4度目・5度目の区間別ペース比較
| 区間 | 4度目 | 5度目 | 差 |
|---|---|---|---|
| 1〜10km | 5’25” | 5’32” | +7″ |
| 11〜20km | 5’19” | 5’25” | +6″ |
| 21〜30km | 5’31” | 5’36” | +5″ |
| 31〜36km | 6’00” | 7’31” | +1’31” |
| 37〜42km | 6’10” | 6’29” | +19″ |
1〜30kmの区間は両年でほとんど差がありません。決定的に違うのは31〜36kmの区間で、この6kmだけで約9分もの差がついています。
4度目も5度目も、30km以降からペースが落ちるパターンは共通しています。北九州マラソンのコースは30〜36km付近が折り返しを含む区間で、海風の影響を受けやすいエリアでもあります。4度目は「失速を1か所に抑えた」のに対し、5度目は「6kmにわたって崩れ続けた」という違いがありました。
また両年とも、レース中の感覚として「30km地点で脚は重いけど動かせる。ただ呼吸が苦しくてペースを維持するのが難しい」という共通点がありました。脚ではなく心肺が先に限界を迎えるパターンです。距離を増やしたことで脚の耐性は上がっていたかもしれませんが、心肺に負荷をかける閾値走などの質の高い練習が足りていなかった可能性があります。
データから見えた仮説:ロング走の回数が鍵だったのか
3回目(サブ4達成)との練習データの最大の違いは、20km以上のロング走の回数です。
- 3回目:26週で19回(約1.5週に1回のペース)
- 4度目:26週で11回(約2.4週に1回)
- 5度目:26週で10回(約2.6週に1回)
月間走行距離は増えているのに、ロング走の頻度が下がった。つまり短い距離の練習を回数多くこなす練習スタイルに変化していたわけです。
マラソンの後半、特に30km以降に耐える力はロング走によって鍛えられます。距離を増やしていたことで「距離耐性はついているはず」という感覚はありましたが、データを見ると30km以降を走りきる練習自体の回数は減っていました。
距離帯別の練習回数
| 距離帯 | 達成期平均 (既存記事) |
未達成期平均 (既存記事) |
3回目 (達成) |
4度目 (未達成) |
5度目 (未達成) |
|---|---|---|---|---|---|
| 〜10km未満 | 32.5回 | 34.0回 | 32回 | 15回 | 58回 |
| 10〜15km | 20.0回 | 39.5回 | 18回 | 51回 | 33回 |
| 15〜20km | 8.5回 | 6.5回 | 9回 | 4回 | 9回 |
| 20km以上 | 17.5回 | 7.5回 | 18回 | 11回 | 10回 |
※GPS誤差(約1%)を考慮し、各閾値を0.99倍で設定しています(例:9.90km以上を「10km以上」としてカウント)。既存記事の達成期平均は2023年2月・3月大会の2レース平均、未達成期平均は2017年を除く6レースの平均。
距離帯別 練習回数の比較(レース前26週間)
既存記事の未達成期平均が39.5回のところ、4度目は51回と大きく上回っています。月間走行距離を増やそうとした結果、10〜15kmの練習を積み重ねるスタイルになっていたと考えられます。一方、5度目は10km未満が58回と多く、短い練習を頻繁にこなす形にシフトしていました。どちらも「20km以上のロング走が達成期(17〜18回)の半分以下」という点は共通しています。
ペース帯別 練習回数・走行時間・構成比の比較
別記事と同じペース帯区切りで3回を比較します。達成・未達成の欄は別記事(9レース分析)の平均値です。
| ペース帯 | 達成期平均 回数 / 時間 / 構成比 |
未達成期平均 回数 / 時間 / 構成比 |
3回目(達成) 回数 / 時間 / 構成比 |
4度目(未達成 ) 回数 / 時間 / 構成比 |
5度目(未達成 ) 回数 / 時間 / 構成比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 〜4’59″(速め) | 15.5回 / 10h28m / 11.7% | 5.2回 / 2h48m / 3.1% | 15回 / 10h42m / 12.1% | 1回 / 1h43m / 1.8% | 3回 / 3h50m / 3.3% |
| 5’00″〜5’29” | 18.0回 / 17h01m / 19.0% | 19.3回 / 17h27m / 19.1% | 16回 / 14h51m / 16.8% | 10回 / 10h25m / 11.1% | 23回 / 22h24m / 19.4% |
| 5’30″〜5’59” | 24.0回 / 29h25m / 32.8% | 29.8回 / 28h58m / 31.7% | 22回 / 29h09m / 33.0% | 38回 / 36h06m / 38.5% | 45回 / 43h59m / 38.2% |
| 6’00″〜6’29″(遅め) | 10.0回 / 12h48m / 14.3% | 21.7回 / 27h11m / 29.7% | 9回 / 11h49m / 13.4% | 25回 / 34h19m / 36.6% | 14回 / 13h31m / 11.7% |
| 6’30″以上 | 11.0回 / 20h00m / 22.3% | 11.5回 / 15h01m / 16.4% | 10回 / 18h17m / 20.7% | 7回 / 11h10m / 11.9% | 22回 / 29h09m / 25.3% |
| 合計 | 78.5回 / 89h44m | 87.5回 / 91h27m | 76回 / 88h25m | 81回 / 93h45m | 110回 / 115h10m |
ペース帯別 走行時間の比較(レース前26週間)
各ペース帯が占める時間の割合(分)
ペース帯別 走行時間の構成比(レース前26週間)
達成・未達成期平均との比較
3回目(達成)は「〜4’59″の速い練習」が走行時間全体の12.1%を占め、別記事の達成期平均(11.7%)とほぼ一致しています。4度目は1.8%、5度目は3.3%と未達成期平均(3.1%)と同水準で、速い練習が大きく減っていました。
また4度目は「6’00″〜6’29″(遅め)」が36.6%と突出して高く、別記事の未達成期平均(29.7%)をも大きく上回っています。距離を増やそうとしてゆっくりとした中距離練習が増えた結果、練習時間の構成がサブ4達成に必要なパターンから大きく外れていたことがわかります。
練習内容の違いだけでなく、レース当日のコンディション(5度目の暑さ)、前半のペース設定、テーパリングの内容など、タイムに影響する要因は複数あります。ただ、データとして「サブ4達成シーズンのほうがロング走を多く積み、速いペースでの練習時間も長かった」という事実は確かです。
まとめ
4度目・5度目の2年間を振り返ると、課題はシンプルです。
- 前半のペース設定は3年とも大きく変わらない
- 勝負は30km以降、特に31〜36kmの北九州マラソン特有の区間
- 練習では月間距離を増やしたが、ロング走の回数は減っていた
- 心肺が先に限界を迎えるという共通した崩れ方
サブ4を達成した3回目と比べて、練習の「量」は4度目・5度目のほうが多い局面もありました。ただ、30km以降を走りきる「質」という意味では、3回目の練習のほうが実戦に近かったのかもしれません。
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それでも、また北九州で走りたい
以前は友人と数人で出場して、タイムを競い合うのも楽しみのひとつでした。でも、家族ができたり生活が変わったりして、出場できなくなる友人も少しずつ増えてきました。今回一緒に走った友人も、大会のときくらいしかゆっくり話せない間柄です。だからこそ、一緒に走れる大会は本当に貴重な時間だと感じています。
2年続けてサブ4を達成できませんでしたが、また北九州マラソンを走りたいという気持ちは変わりません。友人と一緒に走る楽しさ、レース中に沿道で待ってくれている友人の家族と写真を撮る楽しみ、応援に来てくれる友達の存在。北九州マラソンはそういう時間も含めて、自分にとって特別な大会です。
もうひとつ、楽しみにしていることがあります。SNSで交流しているランナーの方々と実際に会えることです。普段はX(旧Twitter)でやりとりしているだけですが、レース当日に顔を合わせて話せる機会は北九州マラソンならではの楽しみになっています。スタート前には集まってシューズを内側に向けて並べ、輪になって撮る「シューズ円陣」の写真を撮ってSNSにあげるのも恒例になっています。タイムだけではない、この大会ならではの時間です。
交流しているみなさんは福岡やその周辺の県で活動していることもあり、北九州マラソン以外の大会でも顔を合わせる機会が多いです。シューズ円陣のときにゆっくり話したり、レース中に見つけたら声をかけて応援し合ったり、ゴール後にお互いの結果を話しながら振り返ったり。こういった交流もマラソンの大きな楽しみのひとつになっています。走ること以外のところでも大会を楽しめるようになったのは、SNSがきっかけでした。
そして、まだエイドを堪能できていません。毎回きつくなると食べる余裕がなくなってしまう。次こそ、小倉牛の丸焼きを食べながらサブ4でゴールする。それが今の目標です。
データを振り返った結果、練習内容を見直す方向性は見えてきました。距離を増やすことより、速いペースでの練習とロング走の頻度を意識して積んでいこうと思っています。
※ペースデータはRunKeeperのGPXファイルをもとに算出しています。GPS計測のため実際のコース距離と若干のずれが生じる場合があります。練習データの集計期間はレース日の26週前〜レース前日です。
