【Garmin購入レポ】265と570を試着して、最終的に570を選んだ理由とは?

比較・レビュー

Garmin Forerunner 165・265・570の機能比較記事を公開したあと(前編はこちら後編はこちら) 、スペックだけでは分からない点を自分の目で確かめたくなり、実物を見に行くことにしました。

そこで今回は、実際に店舗で265と570の両方をじっくり試着し、悩んだ末に選んだ1本=Forerunner 570について、リアルな体験をもとにレポートします。

スペックや数値では測れない「自分にとってのベストな1本」を選ぶプロセスが、Garmin選びに悩んでいる方の参考になれば幸いです。


いざ試着!まずは265を手に取ってみて感じたこと

最初に試着したのは、人気のミドルモデルForerunner 265。軽さ、画面の大きさ、そして日常使いにもなじむデザインと、実際に装着してみると「これは完成度高いな」と素直に思えるモデルでした。

バンドは非常に柔らかく、肌に吸い付くようなフィット感。装着時のストレスはほとんどなく、長時間でも快適に使えそうな印象を受けました。

ディスプレイの発色も良好。室内では非常に見やすく、文字の大きさや配置もバランスが取れていました。ただ、直射日光下ではやや暗く感じたというレビューもあり、実際に確認できなかったのが少し気がかりでした。

また、タッチ操作や物理ボタンの反応もよく、操作性に関しては全く不満はなし。初めてGarminを使う人でも、直感的に操作できる点は大きな魅力だと思います。

ただ、265に対して「もう少し何かが欲しい」と感じた自分がいたのも事実です。


次に570を装着。第一印象から「これかも」と感じた理由

次に試着したのは、今回最も注目していたモデル、Forerunner 570です。

まず驚いたのが、画面の明るさと鮮やかさ。AMOLEDディスプレイの質感がワンランク上という印象で、店内の照明下でもくっきりと見えました。

なお、今回は店舗内での試着だったため直射日光下での検証はできませんでしたが、店内の強い照明の下でも570の画面は非常に明るく、反射も少なめに感じました。おそらく屋外でも、視認性の高さは十分に期待できると感じました。

570は265よりも画面サイズが直径0.1インチ(約2.5mm)大きくなっていますが、実際の使用感ではその差はあまり感じられず、操作性や表示される情報量にも大きな違いは見られませんでした。

バンドの質感やフィット感は265と同様に高く、厚みもさほど気になりませんでした。時計自体は265より570の方が3グラム重いですが、それも体感できませんでした。

装着してみると、「これならトレーニングがより楽しめそうだな」と感じました

試着の際は、福岡県・天神のワン・フクオカ・ビルディング(通称「ワンビル」)内にあるガーミンストア福岡さんにご協力いただきました。撮影や操作確認にも快く応じていただき、とても落ち着いた雰囲気の中でじっくりと試すことができました。実際に装着して、手首で感じる重さや視認性を確かめられたことは、今回の決断に大きな意味を持ったと思います。


比較してわかった“自分にとっての違い”とは?

265と570の文字盤の大きさ比較(腕装着)
265(左)と570(右)。画面サイズに大きな差は感じませんでしたが、明るさの違いは明確でした。電池マークあたりを見ると一目瞭然です。
265と570の厚み比較(腕装着)

265(左)と570(右)。厚みの差はそれほど感じられません。
265と570のベルト比較(手首側)

こちらは手首側のバンドのデザイン。265(左)は細かい凹凸があり、570(右)はすっきりした質感です。分かりづらいですが半透明でわずかに透けています。
265と570の裏面センサー比較

265(左)と570(右)。センサーの数が異なり、570は第5世代の光学式心拍計を搭載しています。
265と570のディスプレイ明るさ比較(テーブル上)

265と570のディスプレイ明るさ比較(テーブル上)

265(左)と570(右)。同条件での表示比較。570のAMOLEDは明るすぎてぼやけたように写ってしまいました。
265と570のボタンと厚み比較(右側)

265(左)と570(右)。スタートボタンのデザインに注目。570では円形に変わり、よりスタイリッシュな印象を受けました。厚みに大きな違いは感じませんでした。※ボタンの質感は金属のようで高級感がありましたが、材質については確認できていません。
265と570のボタンと厚み比較(左側)

左側から見た265(左)と570(右)。ボタンの形は共通ですが、570は金属のような質感で、見た目に少し高級感がありました。
※ボタンの質感は金属のようで高級感がありましたが、材質については確認できていません。

スペック上は確かに265と570の差は小さいです。しかし、実際に試着してみると、その差が“体感”として明確にありました

試着の際に特に違いを感じたのはディスプレイの明るさでした。明るい照明の下でサングラス越しに両モデルの画面を見比べてみたところ、570の方が明らかに明るく、視認性の高さを実感しました。屋外でもこの差は活きてくると思います。

また、ボタンの押し心地にも違いがあり、265はやや柔らかく、570はしっかりとした押し応えがありました。良く言えば押し間違いのリスクが減る安心感、逆に言えば指先に力が必要で少し硬く感じる場面もありそうです。

ディスプレイのサイズ感や操作性については両者に大きな差は感じませんでした。画面の大きさによる文字の視認性や操作のしやすさには、ほとんど違和感がありません。

また、寒い時期のランニングを想定して、スマホ対応の手袋を装着した状態でも操作を試してみました。結果としては、265・570のどちらも問題なくタッチ操作が行え、画面の反応もスムーズでした。冬場にも安心して使える点は、両モデルに共通する嬉しいポイントです。

デザイン面では、570のアルミベゼルが金属特有の光沢を放ち、高級感がある印象を受けました。とはいえ、よほど注意深く見なければ気づかないかもしれず、これは完全に自己満足の領域だと感じました。ですが、だからこそ愛着が湧くという面もあると思います。

そして意外だったのが、計測スタート時の音の違い。570の方がやや音質がクリアに感じられ、「これはスピーカー内蔵の効果かもしれない」と思いました。走り出しの合図がハッキリ聞こえるのは、地味ながらありがたいポイントです。

以下は、実際に試着して感じた違いをポイントごとに比較した表です。

比較ポイントForerunner 265Forerunner 570
ディスプレイ明るいがやや控えめ明るく鮮やかで視認性抜群
装着感軽くて快適同等の装着感(大きな差はなし)
操作性スムーズ、直感的同等の操作感(大きな差はなし)
デザインスポーティ&カジュアル高級感と存在感あり
ベゼルシンプルな樹脂アルミの光沢が上品(自己満足系)
ボタンの硬さやや柔らかめやや硬め、誤操作防止に有利
スタート音普通ややクリア、スピーカー搭載の効果?
手袋での操作問題なし問題なし
バッテリー長めで安心やや短いが必要十分

ちなみに、直射日光下での視認性は今回の試着では確認できませんでした。ただ、Garmin公式の紹介動画やユーザーレビューでも「570のディスプレイは屋外でもくっきり見える」という声が多くあり、明るさの点で570が一歩リードしている印象を受けました。


最終的に570を選んだ理由とその“決め手”

ガーミンストア福岡の店員さんによると、コストパフォーマンス重視なら265が圧倒的に人気とのこと。対して、570を選ぶ人は「新しいモデルを試してみたい」「性能の進化を体感したい」といったモチベーションが購入の決め手になっているケースが多いそうです。

カラーについては、特に人気に大きな偏りはないとのことでした。私は無難に、仕事以外の日常でも違和感なく着けられるブラックを選択。ただ、スポーティーな雰囲気も楽しみたくて、別売りで販売されているForerunner 265の水色のバンドもあわせて購入しました。バンドは工具不要で簡単に交換できるので、気分やシーンに合わせて付け替えて楽しみたいと思っています。

この水色のバンドの色合いがとても気に入っていて……正直、もしかすると265への未練がちょっとだけ残っているのかもしれません(笑)。

最終的に私が570を選んだ理由。それは「未来の自分が満足していそうか?」という問いに対して、Yesと答えられたからです。

値段だけ見れば265の方が圧倒的にお得感がありますし、機能面も必要十分。にもかかわらず570を選んだのは、毎日の使い心地や、ランニング時のテンションの上がり方が違うと感じたからです。

また、GPS精度や第5世代心拍計によるデータの信頼性が高いという点も、将来的にトレーニングの質を上げたいという私の気持ちとマッチしていました。

570の性能や装着感に触れてみて、「これなら使うたびに気持ちが高まる」と素直に思えました。


試着で得られたのは「納得感」と「楽しみ」

今回、実際に試着して一番良かったのは、「自分で選んだ」という納得感を得られたことでした。

レビューサイトや比較記事を読むのも大事ですが、やはり実物を装着して、自分の手首でどう感じるかを確かめることは何よりも大切です。

もちろん、屋外での使用感まで含めて確認できたわけではありませんが、サングラス越しに見ても570の画面は情報が目に入りやすく、「これなら走っている最中でも迷わず確認できそうだ」と感じさせるクオリティがありました。

その過程で、「Garminを選ぶ」こと自体が楽しくなっている自分に気づきました。スペック表の比較だけでは味わえない体験が、そこにはありました。


まとめ:悩んだ時間ごと、Garminとの付き合いが始まっていた

570を手首に装着した写真(正面)

購入したForerunner 570に、別売りの265用水色バンドを装着。日常使いにも映えるカラーで、より自分らしい1本に仕上がりました。

Garmin選びは、時計を買うことそのものよりも、「どんなふうに走っていきたいか?」という自分への問いかけなのかもしれません。

試着を通じて特に大きく感じたのは、ディスプレイの見やすさと“気持ちが動くかどうか”という感覚的な部分でした。265はまさに「優等生」という印象でしたが、570には「走る時間がより特別なものになりそうだ」と感じさせる魅力がありました。

悩んで、試して、納得して選んだ570。これからのランニング生活において、ただのツールではなく“パートナー”として付き合っていける予感がしています。

今回の購入にあたり、試着・撮影にご協力いただいたガーミンストア福岡のスタッフの皆様には、この場を借りて心より御礼申し上げます。Garmin選びに悩む時間も楽しいものだと感じられたのは、現場での温かい対応があったからこそです。

この記事が、同じようにGarmin選びで迷っている方のヒントになれば嬉しいです。

試着は面倒に思えるかもしれませんが、ぜひ一度実物に触れてみてください。その瞬間、あなたの中にも何かが動き出すかもしれません。

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