【Garmin Forerunner徹底比較】165・265・570、どれが自分に合うのか?【前編】

ランニングウォッチと聞くと、記録を追い求める人が使うものというイメージを持たれる方も多いかもしれません。
私自身も以前はそうで、ランニング歴は長いのですがこれまでずっとスマホのランニングアプリ(Runkeeper)だけで走っていました。

ただ最近は「もう少し自分の体の状態を知りたいな」「もう少し効率よく練習したいな」と感じることが増え、「そろそろちゃんとしたGPSウォッチが欲しい」と思い立ち、調べ始めて候補に挙がったのがGarminのForerunnerシリーズ。モデルが豊富で、何を基準に選べばいいのか正直迷いました。

本記事は、Garmin初心者の私が、Forerunner 165/265/570という3つのモデルを比較しながら、それぞれの特徴と選ぶ際のポイントを整理していく“前編”です。
まだ購入はしませんが、私の価値観と照らし合わせて検討を深める過程が皆さんの参考になればうれしいです。


第一印象で気になったのはシンプルで軽量なモデルの165

一番手頃に感じたのが、Forerunner 165
音楽再生非対応モデルで価格は39,800円とGarminの中では良心的。しかも1.2インチのAMOLEDディスプレイで画面も美しく、直射日光下でも視認性が高く、細かな文字もくっきり表示される日常使いにも違和感なし。

ランニング初心者や、健康管理中心の使い方であれば、これで十分では?と思いました。
ただし、パフォーマンスコンディションやトレーニング負荷といった上位機種にある分析機能が省かれているため、自分の身体の状態・高度なランニング分析や指標を知りたい人には将来的に物足りなさを感じそうという不安もありました。


ランニング向け機能が充実した265

次に気になったのが、Forerunner 265
睡眠の質やトレーニング負荷などに基づいて、今日はトレーニングを行うのか休息するのかをおすすめしてくれる「トレーニングレディネス機能」等、ランニング向け機能も充実しており、165では物足りない人に最適。

こちらは、より本格的なランナーやアスリート向けのモデルという印象。
私は「サブ4を維持したい」というタイプの市民ランナーなので、こういう機能があると嬉しいです。

265は「レギュラーサイズ」、265Sは「コンパクトサイズ」とされ、265Sの方が小さく軽量です。
ディスプレイは 265の方が画面が大きく、視認性が高いですが、265Sは画面がやや小さめ。
画面が小さい分、265Sは消費電力が抑えられ、バッテリー持続時間が長くなっています。

値段は 265が62,800円、265Sが60,800円と、一般的なスマートウォッチと比べると高価な部類。
265と265Sの違いは主に「サイズ・重さ・バッテリー・バンド幅・カラーバリエーション」で、機能面は同じです。自分の手首サイズや好みに合わせて選ぶのがおすすめです


最新モデル570の魅力と葛藤

そしてこの3つの中で最もスペックが高いのが、2025年6月5日発売の Forerunner 570
ベゼル(外周リング)がアルミ製、マイク&スピーカー内蔵、トライアスロン用コーチ機能(新ガーミン先生)、皮膚温度センサー追加、イブニングレポート追加など、「これはプロ用では?」と思うほどの充実ぶり。

また、高彩度AMOLEDディスプレイがさらに明るくなったことで視認性が大きく向上。
光学式心拍計も第5世代の新しいものとなり、より高い精度でストレスレベルなどが計算可能に。
GPS測位機能強化により、より高精度な位置情報の取得が可能となったため、マラソン大会スタート時におけるGPS補足の遅れや距離の誤差発生が解消されることが期待されます。

正直、魅力的な機能が追加されたというよりは性能が向上した印象でした。ただ私のように「月間100~200km走るけど、健康維持がメイン」という層にとっては、オーバースペックに感じました。

価格も89,800円と高価で「その機能を自分が活かせるのか?」という問いには、まだ答えが出せません。

Garmin Forerunner 165・265・570 比較表(18項目)

比較項目 FR 165 FR 265 / 265S FR 570(42) / (47)
発売日 2024年2月 2023年3月 2025年6月
主用途 入門〜中級ランニング 中級〜上級ランナー ランニング+スマート機能強化
ケースサイズ 43×43×11.6mm 46.1×46.1×12.9mm / 42×42×12.9mm 42.4×42.4×12.9mm / 47×47×12.9mm
重量 39g 47g / 39g 42g / 50g
ディスプレイ 1.2″ AMOLED(390×390) 1.3″(416×416) / 1.1″(360×360) AMOLED 1.2″(390×390) / 1.4″(454×454) AMOLED
GPS性能 標準(4種) 高精度(4種+GNSSマルチバンド) 高精度(5種+GNSSマルチバンド)
バッテリー(スマートウォッチ) 約11日 約13日 / 約15日 約10日 / 約11日
バッテリー(GPSモード) 約19時間 約20時間 / 約24時間 約18時間
センサー Elevate V4(第4世代)(心拍、SpO₂、気圧高度計) Elevate V4(第4世代)(心拍、SpO₂) Elevate Gen5(第5世代)、スキン温センサー
トレーニング機能 Race Predictor、PacePro、Garmin Coachなど Training Readiness、Morning Reportなど トライアスロン対応、Evening Report、音声操作
音楽再生 あり(Musicモデル) 内蔵音楽 内蔵音楽
通話機能 非対応 非対応 対応(通話・音声操作)
防水性能 5ATM(水泳対応) 5ATM(水泳対応) 5ATM(水泳対応)
メモリ容量 約4GB 約8GB 約8GB(推定)
表示形式 タッチ+ボタン タッチ+ボタン タッチ+ボタン
特殊センサー 気圧高度計 気圧高度計 気圧+スキン温
通信規格 Bluetooth、ANT+、Wi-Fi Bluetooth、ANT+、Wi-Fi Bluetooth、ANT+、Wi-Fi
唯一機能 軽量・安価・シンプルで必要最低限 Training Readiness、小型軽量選択可、バッテリー持ち◎ 音声通話・体温測定・トライアスロン対応、新世代心拍計

【次回予告】自分の価値観で選ぶGarminウォッチ

ここまで3機種の比較をしてきましたが、まだ「これだ!」と決めるには至っていません。
次回の後編では、自分のランニングスタイル・価値観・予算感に照らし合わせながら、どんな視点で選ぶべきかをさらに掘り下げていきたいと思います。

・高機能を求めるべきか?
・見た目や装着感はどれほど重要?
・数年後の自分を見越して選ぶべき?

そんな問いに向き合いながら、Garmin選びの“最終検討ステージ”に進みます。
次回もぜひ読んでいただけるとうれしいです。


▶ 第2部へつづく

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